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東郷湖漁業協同組合の代表理事組合長の竹信聖旻さんは、この日の漁を終えていたが、まだ漁をしている船まで親切に連れて行ってくれた。東郷湖では朝7時~9時、14㎜以上のシジミのみを1人15㎏までという漁獲制限をしている。禁漁はシジミの産卵期となる8月15日~9月15日。
東郷湖のシジミ
Photo Masahiro Goda Text Nile’s NILE
鳥取県東部、因幡国(いなばのくに)では土地を守り、種を受け継ぎ、先人の知恵と、現代の研究によって、高級な食材を生み出している。うまい食材を求めて旅に出た。
県の中央に位置する東郷(とうごう)湖では、古くからシジミ漁が盛んだ。大きさが通常の3倍程度もあるシジミは、黒く輝く美しい姿から“黒いダイヤ"と呼ばれる。東郷湖は長さ2kmほどの橋津川を通じて海水が流入する汽水湖で、湖底から温泉が湧き出ている全国的にも珍しい湖だ。そのため水温が高く、エサとなるプランクトンが豊富で大きく成長するという。高値で取引される“黒いダイヤ"は、乱獲や密漁が相次ぎ、2002年の漁獲量は最盛期の20分の1にまで落ち込んだ。そこで東郷湖漁業協同組合では5年もの歳月をかけて復活させ、とるシジミの大きさを14㎜以上、1日15㎏までと漁業管理をしている。さらにシジミの産卵に適した塩分に調整することで、橋津川での大量の稚貝発生を促進するなどして、安定供給を実現。「シジミの旬は12月初めから3月までの寒しじみと、土用しじみだね。ここのは実際にミネラル類を豊富に含んで栄養価が高く、旨み成分も多い」と東郷湖漁協の代表理事組合長の竹信聖旻(たけのぶまさあき)さんが教えてくれた。
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