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時代を読む――原田武夫 第9回
「ジャパン・ラッシュ」はもう始まっている
最近、東京の繁華街を歩いていると、とみに思うことがある。「ガイジン」がとても大勢歩いているのだ。繁華街だけではない。新幹線のグリーン車に乗ると、これまた「ガイジン」だらけということがよくある。
 「アベノミクスに吸い寄せられてきたのでは?」と思われるかもしれない。だが私が知る限り、彼らは「アベノミクス」そのものに関心はない。事実上の口先介入のような円安誘導と日本株高だと思っている。それに安倍晋三総理大臣が満面の笑みで行った「日本に投資してください」演説にしても、ロンドン・シティーでは大成功だったが、ウォール街での評判はからっきしだった。いや正直、前者の演説も「中身」は良かったものの、それによって対日投資が目に見えて増えたのかというとそうでもないのだ。
 ところがここにきて、やたらと「ガイジン」がリアルに街で見かけられるようになったのだ。そのことの意味はとても大きい。なぜならば「ガイジン」、すなわち米欧の人々にとって我が国は、あまりにも遠く、しかも楽しいけれども言葉が通じないので、普通であれば「バカンスの場所」としても最後に選ぶからだ。それがこれだけ大勢来ているということは要するに、遊び目的ではないということなのである。
 マーケットをウオッチする時、守るべき一つの鉄則がある。それは「街を歩くガイジンの数を見ろ」というものだ。観光客を除くガイジンたちは必ず我が国に目的をもって来ている。その数が明らかに増えているということは、我が国を巡り、彼らを引き寄せてやまない何らかの大きな理由が出現しているということを意味しているのだ。たいていの場合、そのことに私たち日本人は後から気づく。
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