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時代を読む――原田武夫 第15回
ネオ・ジャパネスクの時代という大輪の花
インテリジェンス、すなわち「スパイ」の世界に暮らす紳士たちの行動には共通した特徴がある。例えばその一人と夜に会食する。最後にその人物は菓子折りを差し出しながら言うのだ。
「今夜はありがとうございました。これどうぞ、奥様に」
 何気ない会話のように聞こえる。だがその実、このメッセージはとても深い。
 これは「あなたのことは家庭に至るまで全部見ていますよ」ということなのだ。押し頂いたその日から別の人生が始まる。なぜならば誰かが“全て"を観察し始めているからである。
 先日、そうしたインテリジェンス紳士の一人と出会った。
 快活なナイスガイであるその紳士は、数時間にもわたって、国内外の真実を教えてくれた。無論、レベルとしては、特級の極秘情報ばかりである。
 残念ながらその詳細についてここで書くことはできない。だが非常にかいつまんで言うと「我が国は結局のところ、米国と中国という大国に翻弄されたまま漂流することになる」というのである。最後は恒例の「菓子折りの行事」があり非常に恐縮しながらも、他方で私は大いなる違和感を禁じ得なかった。
 確かに「これまで」はそうだったかもしれない。だが、我が国を本当のところ律している根源的な階層は意図的にそういった構造を作っただけのことなのである。そして自らは動くことなく、むしろ愚かなふりをしながら「その時」を待ち続けてきたのだ。その間、全てが動き、衝突し、破裂し、なくなっていく。最後には他に何もなくなった荒野が広がる中、いよいよ立ち上がるのが我が国なのである。そうした高い目線で見るか見ないかによって、これから起きる真実は全く違ったイメージになってくるのだ。「結局のところ、最後は日本しか残らないのではないか」
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