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時代を読む――原田武夫 第49回




「PAX JAPONICA会議」とは何か
最近、フェイスブック上で新しい試みを始めた。
 フェイスブック上では、気の合った仲間たちとつるむためにつくる場のことをグループという。そこに「PAX JAPONICA会議」という公開グループを立ち上げたのだ。公開グループであるので、フェイスブック上で検索してもらえば、誰でもそこでの議論を読むことができる。
 PAX JAPONICAは「パックス・ジャポニカ」と読む。「日本の平和」という意味だ。これまでの時代は「パックス・アメリカーナ」だ。米国が棍棒(こんぼう)を持って世界秩序を保ってくれていたわけである。しかし、それが揺らぎ始めている。そうした中、聞こえてきたのが「日本こそ、これからの世界秩序の中心なのではないか」という呼び声なのである。これがPAX JAPONICAという主張の根底にある。
 だが、そうはいっても我が国が米国と同様に、棍棒を世界中に向けて振り回し始めるとは全く想像ができない。第一、我が国には世界に冠たる「平和憲法」がある。ここにきて武器輸出三原則を緩めるなどして、これを実質すり抜けようとする試みを政府が何度となく行っているが、平均レベルの国民は全くそうした動きについていけてないのである。
 それもそのはず、我が国は「平和」の旨(うま)みを戦後、120%享受してきたからだ。そのために棍棒を振り回して、相手に言うことをきかせるなどということは、はなからできなくなってしまったというわけなのである。
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