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アジアの市場の中での日本美術の市場
その追い風にもなっているのが昨今のアート市場の隆盛だ。印象派・近代絵画は依然として高い人気を誇っており、戦後の美術およびコンテンポラリーアート市場は驚くほど高値で取引され、レコードプライスを更新する作品が数多く出ている。2008年春には「アジア現代アート」「20世紀中国美術」の香港オークションでは、落札総額がこの分野の市場最高額を達成し、アジアの現代美術にも関心が集まっていることを表したものであると読み取ることもできる。
 しかし「一口にアジアの美術と言ってもその特性は様々」とクリスティーズ 日本・韓国美術部門の部長である山口桂氏は言う。うなぎ上りに落札額を上げている中国やインドの作品は、その作品自体が持つ価値に加えて投資的な面でも興味を集めているのだ。新興国の経済発展に伴って富裕層が自国の美術を買い戻すのを先読みして購入し、さらにその投資が新たな投資の呼び水になっている向きもある。
(上)「洛中洛外図屏風(左隻・右隻)」(17世紀)紙本金地着色・六曲一双
予想落札価格 80万〜120万ドル(約8,800万〜1億3,200万円)
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