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(左)光が当たるとまた違う表情を見せる。高い天井からつるされた展示では、シルクの軽さが目にも分かる。杉本氏の撮影したポラロイドも展示されている。
(右)エルメス・エディター≪影の色≫ BY 杉本博司。20種類、各7エディションの計140枚限定で価格は7,000ユーロ(税・送料別)。
エルメスと杉本博司が生み出す時と光の「カレ」
Photo © Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Hermès Japon
エルメス・エディター 「影の色」 杉本博司展 開催
エルメスがアーティストと共に「カレ」を制作するプロジェクト「エルメス・エディター」。その第3弾は、古美術品や古くから伝わる道具を題材として歴史や伝統と向き合い、独創的かつ現代的な表現がエルメスの哲学と共鳴するとして、アーティスティック・ディレクターのピエール=アレクシィ・デュマ氏からラブコールを受けた杉本博司氏だ。
 今プロジェクトは、杉本博司氏が数年間にわたり、光の屈折率が色によって変わる作用を利用し、クリスタルのプリズムが見せるグラデーションをポラロイドに収めてきた作品「影の色」をタイトルに採用。光の分解、分光の獲得、そして色彩が人間の感情に及ぼす影響を分析するニュートンやゲーテの科学的実験にインスピレーションを得て、光のスペクトルという具体的な現象が限りなく抽象的な画像という形で実体化されている。
 転写する20枚のポラロイドは杉本氏とデュマ氏が選び、20パターンはそれぞれ限定で7枚ずつ、合計140枚のカレが140cm×140cmのサイズで誕生した。大判サイズにすることでポラロイドという不安定な媒体に記録された色彩を余すところなく表現。繊細で無形のグラデーションを、インクジェットで非常に軽いシルクツイルにプリントするという難題を乗り越え、見事に完成した。科学が捨ててしまった色と色の間の豊醸さをぜひその目で確かめてほしい。

エルメス・エディター 「影の色」 杉本博司展 
開催期間:2012年11月15日(木)~12月31日(月)
開催場所:メゾンエルメス8階フォーラム 東京都中央区銀座5-4-1
TEL03-3569-3300 http://hermes-editeur.com/
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