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地元では親しみを込め、近江町市場を「お」にアクセントをつけ「おみちょ」と呼ぶ。2009年に市場はビルの中に入った。市場ビルの1階には鮮魚店、青果店などが軒を連ね、対面販売の声が響く。
金沢・近江町市場
Photo Masahiro Goda
Text Izumi Shibata
金沢は豊かな食文化を誇る街だ。まず、素材に恵まれている。日本海からは四季折々の新鮮な魚介類が届き、海辺の砂地や街を囲む山あいではそれぞれの土壌に適した野菜類が種類豊富に作られている。
文化と職人気質の結晶

 さらに、金沢には加賀藩政約280年の間に蓄積された文化がある。武家社会では饗応(きょうおう)料理が育まれ、明治以降は料亭がそれらを引き継いでさらに磨き上げた。山海の素材を職人が調理し、九谷焼や輪島塗といった地元産の美しい器に盛りつける加賀料理は、味、格調、華を備え持つ総合芸術といえるだろう。
 金沢の料亭は今も県の内外からのお客を多く集め、元気が良い。250年以上の歴史を持つ金沢最古の料亭「つば甚」、明治期から料亭文化を体現し続ける「金城樓」、全国から数寄者が訪れ北大路魯山人も料理修業をした「山乃尾」、2代目の主人たちが加賀料理を力強く発信する「銭屋」と「つる幸」……。これほどに多くの料亭が現役で栄えている街は、全国的に見てもまれである。
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