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ワット・スワンナラムの壁画。大きな壁面に風景や人物が非常に小さく2次元的に描かれている。
王が還る場所
Photo TONY TANIUCHI
Text Rie Nakajima
黄金の釈迦像と、現存する最も美しいタイ古典様式の壁画の一つを有するバンコクの寺院、ワット・スワンナラム。「黄金の僧院」を意味する名を持ち、煌びやかな王宮からやや離れた郊外に立つこの寺は、かつて王室火葬場として使われていた。
仏教国タイには、全国で約3万、首都バンコクだけでも数百の寺院が存在するという。バンコク三大寺院として有名なワット・ポーやワット・アルンの名にもある「ワット」というのが寺院のことで、タイを旅したことのある人ならば、たいてい一つは訪れていることだろう。だが、そんなメジャーどころではなくても、人々の信仰が篤(あつ)く、それがゆえにきちんと手入れされた、個性豊かで見どころの多い寺院がいくつもある。かつてバンコク王朝の中心として栄え、王宮やワット・プラケオなどの歴史的建造物が立ち並ぶエリアから少し離れた、ノーイ地区のノーイ運河のほとりに立つワット・スワンナラムもその一つである。
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