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志賀直哉旧居。この部屋で『暗夜行路』の草稿を始めいくつかの作品を書いた。冬には隙間風が入るため、当時は高級品で街でも持っている人が少なかったガスストーブを置いていたという。
祈りと海賊の街 尾道
志賀直哉の散歩道
Photo TONY TANIUCHI
Text Rie Nakajim
海を見下ろす細道を歩く
現在、因島や生口島(いくちじま)、大三島など村上海賊ゆかりの島々を結ぶ瀬戸内しまなみ海道の起点である尾道は、村上海賊が関わりを持った地の一つだ。江戸時代には北前船の寄港地として栄え、力を持った豪商たちが競うように寺院を寄進し、一時は80を超える寺院が立ち並んでいたという。今も25の古寺が連なる寺町である。
 尾道観光で有名なのは、千光寺(せんこうじ)山の頂に位置する千光寺だ。806年に開基された古刹(こさつ)であり、そこには本堂や大師堂のほか、修験者がよじ登って修行したという「くさり山」などの奇岩、巨岩がゴロゴロと、何やら霊験のありそうな、一種異様なたたずまいで鎮座している。
 尾道駅から海沿いの道を進むと、片方に瀬戸内海の多島美を眺め、もう片方に古寺が見え隠れする坂の細道がのびている。尾道は、車でドライブするだけでも、派手さはないが、後ろ髪を引かれる雰囲気美人のような趣のある街だ。だが、その本当の魅力を知るには、ぜひ車を降りて歩いてみるべきである。
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