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横浜で生まれ育ったハマッ子だという奈実さん。着物好きが高じて芸者の世界に飛び込み、縁あって大井海岸の置屋、由の家に入る。今秋には独立して置屋「うめ芳」を開き、後進の育成にも力を入れていく。
今宵、羽田から一番近いお座敷で 大森茶屋
Photo TONY TANIUCHI
Text Ichiko Minatoya
羽田空港にほど近く、海外からの旅行客も利用しやすい街として知られる大森。だが、かつては街道にずらりと料亭が並び、芸者衆のあでやかな姿が街のあちこちで見られた。 バリュージャパン―今だからこそ知りたい、価値ある日本の伝統と、歴史を受け継ぐ人々が生み出すものの数々。そして、その伝統の一つが「お座敷遊び」だ。ハードルが高いというイメージを払拭し、気軽に、しかも本格のお座敷芸を楽しめる場所が大森にある。
かつては東京にいくつもあり、それぞれに隆盛を誇った花街。しかし今では数えるほどしか残っておらず、お座敷文化はまさに風前の灯火となっている。
 そんな現状を変えようと、大井大森芸者の奈実さんが代表となり、気軽にお座敷遊びに親しんでもらえる「大森茶屋」が開店した。
 江戸時代、大森は良質の海産物が採れ、特に海苔は人気が高く、その上がりで漁師がお大尽になることも珍しくなかったそうだ。彼らの遊び場が生まれ、また東海道筋の宿場町として人が集まったことから、大井大森一帯には長らく大きな三業地(料理屋・待合茶屋・置屋のある地域)が栄えてきた。
 その歴史を継ぐ者として、奈実さんはお座敷に新しい風を吹かせようとしている。
 「お座敷遊びは一いち見げんさんお断りというイメージが強いのですが、うちは一見さんウェルカム。夜はプライベートでのお遊びはもちろん、ご接待などにもお使いいただいて、お座敷遊びの面白さを多くの方に知っていただきたいと思います」
 もともと一見さんを断る大きな理由は、お客の代わりにお茶屋が飲食代や芸者の花代を立て替えて、一月ごと、半期ごとにお客に請求するという、お茶屋とお客の間の信用がなければできない会計システムだったため。大森茶屋では会計システムを明瞭にして、お座敷遊びは初めてという人でもわかりやすく、現代には合わないしきたりは取り払う努力をしてきた。
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