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(左)シャム王国(現タイ王国)の国王ラマ5世が所有していたパテック フィリップの懐中時計。東南アジアの伝統的な模様が繊細に装飾され、この地域の文化的また芸術的な独自性を感じることができる。
(中)1868年に製作された世界初のスイス製腕時計で、ハンガリーのコスコヴィッチ伯爵夫人に売却された。パテック フィリップ・ミュージアムのコレクションの一つとして展示される。
(右)シンガポールの独立50周年を記念して製作されたパテック フィリップ・ドーム・テーブルクロック。将来性あふれる東南アジアのダイナミズムを表現している。
シンガポールで出合うパテック フィリップの世界

Text Nile’s NILE
パテック フィリップの世界を体感できる「ウォッチアート・グランド・エグジビション」の第5回が、9月28日から10月13日までシンガポールで開催される。2012年からドバイ、ミュンヘン、ロンドン、ニューヨークを巡回し、数々の歴史的なタイムピースや希少なコレクションの展示により各国で好評を得てきた展覧会だ。
 過去最大規模となる今回は、マリーナベイ・サンズ内にあるサンズシアターの1800㎡にもおよぶ広大な会場を10のテーマ・ルームに分け、さまざまな展示を行う。
 見どころは、トーマス・スタンフォード・ラッフルズのシンガポール上陸200年を記念して、東南アジア近隣諸国に敬意を表した「シンガポールと東南アジア・ルーム」。1830年ごろ中国市場に向けて製作された懐中時計には広東港が七宝細密画で描かれ、シンガポールが東南アジアとヨーロッパの貿易の中心地であったことを示す。また微細な銀箔(ぎんぱく)を埋め込んだクロワゾネ七宝で東南アジアの伝統的な装飾を施したパテック フィリップ・ドーム・テーブルクロックや、シャム王国(現タイ王国)の国王ラーマ5世が所有していた懐中時計など、それぞれの地域の文化的な独自性を強調した時計が展示される。
 一方で、ジュネーブにあるパテック フィリップ・ミュージアム所蔵の傑作が集結した「ミュージアム・ルーム」も見逃せない。二つのセクションで構成されており、第1のセクションとなるオールド・コレクションでは、1548年に製作されたドラム型時計、七宝細密画で装飾された懐中時計、ミュージカル・オートマトン(自動人形)など、16世紀中頃に始まる携帯時計の歴史を紹介する。第2のセクションでは、1839年の創業以来、パテックフィリップが製作してきたタイムピースのハイライトを展示。そこでは、スイス初の腕時計や、文書に残る初の永久カレンダー搭載腕時計、また25年以上世界で機械式携帯時計の地位を維持した超複雑タイムピースなどを見ることができる。
 現行コレクションの展示はもちろん、熟練の職人による高度な装飾技術の実演まで、多岐にわたるテーマで来場者を楽しませてくれる本展覧会。事前にチケットの予約は必要だが、入場無料の一般公開展示となっている。今回はスペシャルエディションとして限定製作の時計も発表される予定だ。ぜひこの機会に心ゆくまでパテックフィリップの世界を堪能したい。


ウォッチアート・グランド・エグジビション
(シンガポール2019)
会期 9月28日(土)~10月13日(日)
会場 マリーナベイ・サンズ
開催時間 10:00~19:00(最終入場18:00)
※10月6日(日)、13日(日)は子ども向けの活動が用意された
ファミリーデーとして17:00(最終入場16:00)まで。
※10月4日(金)、5日(土)、11日(金)、12日(土)はイブニング
オープンとして22:00(最終入場21:00)まで。
※月・火・水曜は休み。
●パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター
TEL03-3255-8109 
www.patek.com
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