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 さらに時は下って、ようやく旅人も宿も成熟し、ご馳走とは何かを、真剣に考え始め、急激に台頭し始めるのが京懐石。
 ――吟味した、旬の食材を、熟練の料理長が心を篭こ めて調理し、一品ずつお出しします――
 高級旅館と呼ばれる宿のパンフレットには、おおむね同じような謳うたい文句が並び、写真もまた似たような絵柄ばかり。伊勢海老、アワビといった高級食材を、品良く盛り付けたことをもってして、安直に京懐石などと呼んだのだろう。
 そして近年、声高に語り始められているのが〈地産地消〉。――料理長自ら、畑に入って収穫した野菜を始め、地の食材をふんだんに使って……――
日本旅館の悪あ しき習わしは、すぐに〈右へ倣え〉するところ。多くの旅館が似たようなキャッチコピーをウェブサイトに載せている。
 つい最近まで、肉だ、魚だ、と言っていたのが、突然野菜。宿はそろって、野菜料理こそが、一番のご馳走だと謳い始めた。もっとも旅館だけでなく、飲食業総じての流れだから、致し方ないのかもしれないが。
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