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(左)ビーフカツレツ トマトソース (3,500円)。「最高級の肉は東京に行きますが、中程度で良いものは、大阪のほうがそろっています」とご主人。柔らかくてジューシーなビーフカツレツをトマトソースでさっぱりと味わう定番メニュー。
(右)松茸のフライ(時価)。上質の松茸を惜しげもなくフライにした、季節感を味わう一品。松茸の香りと風味がフライにすることで一層引き立つ。フライはとにかく、新しい油を使うのが先代からの教えだ。
2週間煮込んだ後は、きれいにソースをこし、最後に小麦粉を油で炒めたルーを入れて煮詰め、トマトを入れて調味したら完成だ。
「普通なら、もっと黒いんですけど、そうすると重くなってしまう。うちは、昔から年配のお客様が多かったので、『さっぱりとコクを出せ』と、いつも親父が言っていました」 
 客は、代々の常連が多い。4代目の赤ん坊を連れてきた人もいる。
「同じ場所で長くお店をしていると、10年ぶり、20年ぶりで帰ってきてくれるお客様がいるのはうれしいですね」と、太一さんとともに店を切り盛りする妻の百合子さん。趣味のスキーを通じて知り合い、学生結婚をしたという仲むつまじい夫婦だ。店の料理人が二人続けて独立したため、長男の僚一さんも大学を辞め、両親と一緒に店に立つようになった。
 味の他に、もう一つ、先代から受け継いでいるのが、大阪らしいサービス精神だ。
「うちは自前のビルだから、家賃がいらないんです。だからその分、『お客さんに還元するんだ』と、いつも親父に聞かされていました。『元手の5割いってもいいじゃないか』、と。常連の方は、メニューを見ないで、ご自分の好きなものを注文されるのですが、やっぱりよくご存じですよね。元手の高いものばかり、食べていかれるんですよ(笑)」
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