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阿部シェフを中心とした、チーム・ランテルナ・マジカ。男子ばかり総勢10人の、活気溢れるトラットリアだ。
食欲の秋に出かけたくなる店
Photo Masahiro Goda
Text Naoko Ikawa / Fumio Ogawa
TRATTORIA DELLA
Lanterna Magica

シェフ 阿部之彦
目黒駅から遠くはないが分かりづらい、路地裏のトラットリアへ。足を運ぶ人々の目的は、ただひたすら“イタリア"を味わうことである。
 店中に響く喋り声。満席の熱気を縫うように、イタリア語で書かれた黒板メニューを手に行き交うサービス。そしてテーブルでは、シンプルにして豪快な料理がドン。
「直球勝負の料理。手の込んだものじゃないから、家でも作れるほど」とシェフの阿部之彦。たしかにこの「ポッロ・アッラ・ディアボラ」(2,800円)は、赤唐辛子を効かせたオイルと塩・胡椒した鶏を焼いただけ。しかしこの直球こそまさにイタリア、トラットリアの肝である。
 レモンをギュッと搾り、1羽を骨付きのまま開いた肉に、客が自由にナイフを入れる。囓りつけば、ひな鳥のふわっとした肉質とやわらかな味わい。迷い無くきっちり決めた塩がその旨味を引き出し、ピリ辛とレモンの酸味がワインを呼ぶ。
「適当っぽいのに、なぜかおいしいのがトラットリア料理。パスタも高く盛るのでなく、あえて平べったく」
 そういった微妙な感覚は、広尾「ラ・ビスボッチャ」にいた5年間で仕事を共にした、イタリア人コック達から学んだ。2005年、「トラットリア・デッラ・ランテルナ・マジカ」のシェフに就任して5年が過ぎたが、今も年に一度は店のスタッフとイタリアへ飛び、その感覚を忘れない。「イタリアは魅力的な地方がたくさんあって、ひとつには絞れない」
 彼らが巡ったイタリアを味わうことで、客はこの店で旅をする。

●トラットリア・デッラ・ランテルナ・マジカ
東京都品川区上大崎2-9-26 T&H Memory1F
TEL03-6408-1488
営業時間:17:30 ~ 23:00(LO)
定休日:日曜
www.lanternamagica.jp
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