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(上)AWMB公認 オーストリアワイン大使(ゴールド賞)を務める岡田壮右さんが特におすすめするオーストリアワイン5本。リストの8割がオーストリアワインで、17種のボトルと7種のグラスワイン、200㎖のスパークリングをそろえている。
(左)祖父の代から伝わる、酢が弱めで小ぶりのシャリが、よりオーストリアワインに調和する。上左から時計回りに、車海老、バフンウニ、小鰭、鳥貝(生)、本鮪(中トロ)、鱚、赤貝、春子鯛(かすごだい)の締めたもの。
オーストリアワインと
江戸前鮓のマリアージュ
銀座壮石
Photo Satoru Seki
Text Rie Nakajima
日本では珍しいが固有種のブドウを用い、伝統的栽培と近代的醸造が融合したワインが国際的にも高く評価されるオーストリアワイン。このオーストリアワインと江戸前鮓との卓越した相性を見いだし、注目されているのが銀座壮石(そうせき)の岡田壮右さんだ。
祖父の代からの3代目。今も健在の築地寿司岩(すしいわ)の流れをくむ岡田壮右(そうすけ)さんの店、銀座壮石(そうせき)は、今日も江戸前鮓(すし)とオーストリアワインのマリアージュを楽しむゲストでにぎわう。
「若い人にも会席料理と江戸前鮓を気軽に楽しんでもらいたいと、ワインを一つのテーマにしたこの店をオープンしました。オーストリアワインにこだわったのは、それだけ和食と合うからです。オーストリアは、ブドウが育つのにいい環境にあります。石灰質や古代の溶岩による原成岩などに代表される多彩な土壌が、豊かなミネラル感などを育み、寒暖差と日較差の激しい気候が高い酸味と、すっきりとした味わいを生み出します。主張し過ぎない優しい味が特に鮓や和食の出汁と合うのです。鰹や昆布の旨(うま)み成分と、オーストリアワインの酸味やミネラル分が合わさることで、出汁の余韻が長く続くなどの相乗効果が生まれます」
 フランスより1世紀早い紀元前700年頃という古くからワインが造られていたオーストリアは、ハプスブルク帝国時代、広い範囲でブドウ栽培が行われていた。しかし、帝国の衰退ともにその栽培面積も減少し、また、第二次世界大戦後には大量生産化の波にのまれ、20世紀後半には品質が著しく低迷した時期もあった。この状況を変えたのが、若い生産者たち。昔ながらの栽培と近代的な醸造法を融合することでテロワールを表現し、オーストリアワインの魅力を再認識させた。その特徴は、土壌に合った35種類の固有種を中心とするブドウを自然農法で栽培し、最新の醸造法を生かすこと。これによりオーストリアワインは近年、国際的にも高い評価を得ている。
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