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皐月野菜の胡麻酢あえ
神田裕行 真味只是淡
第二十一回
Photo Masahiro Goda
「食器は料理の着物である」と言ったのは魯山人である。
 全国民の大半が食うや食わずの暮らしをしていた1933(昭和8)年の言葉で、この時代に、食を生きるための糧ではなく文化として、発展させんと考えていたことに驚かされる。
 私は、器は料理にとってむしろ額縁であると考えている。なぜなら着物は、着る人間をほぼ覆い尽くして美化しているが、器は料理の輪郭にメリハリを与えこそすれ、料理を一部たりとも隠すことなく、美化するからだ。
 器には四季がある。それは器に描かれた花や景色の絵により、または鮑やさざえなどを模した形により、特定できるが、色合いだけで季節感を表す器もある。
 桃色は梅や桜を、青色は海や空を、黄色や赤色は紅葉を、白色は雪を想起させて、季節感を演出するのである。
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