PAGE...
ザ・グレンリベット マスターディスティラー(最高蒸留責任者)
アラン・ウィンチェスター
1979年にザ・グレンリベット蒸留所に入所。ウイスキー製造に関する類いまれな熱意と知識を持ち、樽を作る部門から、糖化プロセス、醸造、蒸留部門などを経て、2009年から現職。
2017年にはウイスキー マガジン主催のアワード「アイコンズ オブ ウイスキー スコットランド2017」で「マスターディスティラー オブ ザ イヤー」に輝いた。

日本国内で展開される「ザ・グレンリベットウィンチェスターコレクション50年 ヴィンテージ1967」の2本のうち1本は、7月1日からザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町の「ザ・バー イルミード」で販売される。このウイスキーのために作られた世界的デザイナーの小市泰弘氏によるオリジナルチェアと江戸切子のオーダーメイドペアグラスで堪能できるボトルキーププランだ。料金は791万円。

すべてのシングルモルトの原点
Photo TONY TANIUCHI Text Rie Nakajima
英国政府公認第一号の蒸留所であり、創業時から変わらぬ製法を 守り続けるザ・グレンリベット。アメリカンホワイトオークのバーボ ン樽からくる柑橘系フルーツの甘さとフローラルな華やかさが特徴 のその味わいは、スコットランド・スペイサイド地方の豊かな自然 と、歴代マスターディスティラー(最高蒸留責任者)たちの絶え間な い努力と技術によって守られてきた。
1824年、スコットランド北東部のスペイサイドで、歴史を揺るがす事件が起こった。英国全体でウイスキーの密造が横行する中、ジョージ・スミスがこの地方で初めてウイスキーの合法的な蒸留許可を取得した。スペイサイドが世界に誇るシングルモルト、ザ・グレンリベットだ。
「当時の英国王のジョージ4世がスコットランドに来た時、まだ違法なお酒だったグレンリベットを所望したといいます。フルーティーでフローラルな味わいは、錬金術の賜物(たまもの) だと評されました」とザ・グレンリベットの最高蒸留責任者、アラン・ウィンチェスター氏は語る。「すべてのシングルモルトの原点」。
 ザ・グレンリベットがそう呼ばれるのは、政府公認第一号の蒸留所となった歴史だけではなく、シングルモルトの頂点に君臨する品質の高さにも由来する。スペイサイドは、スコットランドの約半数の蒸留所が存在するウイスキー造りの中心地だ。
 丘陵と松林の大地、透明な水が流れるスペイ川の美しい自然が、バーレー(大麦)、水、イーストのみから生み出されるシングルモルトに黄金の息吹を吹き込む。ザ・グレンリベットでは、バーレーを発芽させて加熱するモルティング、乾燥したモルトの粉砕、そして糖化、発酵、蒸留、熟成という6段階の工程を、ジョージ・スミスの時代から200年近くを経てなお守り続けている。
 「シンプルだからこそ、この6段階のプロセスのすべてが重要です。例えば、蒸留器のポットスチルは、ジョージ・スミスによって約150年前に開発されたランタン型のもの。この形状や手打ちの銅の素材もフレーバーに影響します。発酵容器のウォッシュバックには、オレゴン産の松の木で作られたものを使っています。
科学だけでなく、最終的な判断の基準とするのが自分の鼻。原酒の香りを嗅ぎ、今までと同じ品質であるかを確認します。そうした細かな一つひとつの積み重ねが、ザ・グレンリベットの錬金術の秘密なのです」
 最も手に取りやすいのが、きめ細かくクリーミーな「ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ」。
バーなどで目にする「ザ・グレンリベット12年」は、フルーティーで洗練された、世界で最も人気のあるモルトの一つだ。アラン氏のお気に入りは、最も多くの賞を獲得した、複雑でありながらバランスのとれた豪華な味わいの「ザ・グレンリベット18年」。
 そして7月には50年の長期熟成を経た、世界155本限定の最高峰シングルモルトウイスキー「ザ・グレンリベット ウィンチェスターコレクション50年 ヴィンテージ1967」が、日本では2本のみ限定販売される。
「ウイスキーが自然に蒸発する分をエンジェルズシェア(天使の分け前)と呼ぶのですが、50年ものとなると80%近くは天使が飲んでしまっているため、大変貴重です。1967は、アプリコットやダークチョコレート、オレンジのような甘みが感じられる深い味わい。ザ・グレンリベットの歴史の象徴といえる一本です」

●問い合わせ ペルノ・リカール・ジャパン TEL03-5802-2671 
HPはこちら
PAGE...
LINK
GOURMET
ウイスキーの味わいの謎を解き明かせ――
>>2013.6.7 update
GOURMET
シングルモルト「ザ・グレンリベット」&フレンチレストラン「シェ オリビエ」 の期間限定『ウイスキー・ペアリング・ディナー』
>>2014.4.2 update
STYLE
ジョニーウォーカー 唯一無二のウイスキーの旅へ
>>2014.7.28 update
GOURMET
日本のモルト愛飲家のための、希少な一樽の味わい
>>2017.6.2 update
GOURMET
Art of Blending Johnnie Walker Blue Label × Japanese Tea
>>2015.7.27 update

記事カテゴリー