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地球環境を守りながら、健康を維持する新たな住まいが求められている。その選択肢として、これからの「健康住宅」とはどうあるべきかを考えたい。
理想の健康住宅とは何か
Text Mayumi Sakamoto
住まいに求めるものは人それぞれ、そして変化していくもの。
しかし、大切なことはいつの時代も決まっているのではないか。まず、生活しやすいこと。
安心・安全が確保され、季節の変化に対応できて、コストを抑えられる。
そんな理想の住まいを考えたい。
住まいに求められるものは、変化していく。大手ハウスメーカーの潮流を見れば、それがよく分かる。東日本大震災が起きた2011年には住宅業界でも大きな変化があった。太陽光発電システムを始め、エネファームなどを利用した創エネ・省エネを実現する住宅、さらにその先をいく「スマートハウス」まで登場した。エネルギー消費を最適化し、二酸化炭素の排出を減らすなどと、誰が想像できただろうか。環境に配慮し、地球の健康を守るのは当たり前なのである。
 では、そこに住まう人の健康はどうか。かつてホルムアルデヒドなど室内の空気を汚染して健康を害してしまうシックハウス症候群が問題視されたが、化学物質に関しては建築基準法に基づき法令が施行されているので、クリアになっている。その影響は今も見られ、建具や床材には無垢(むく)、壁には漆喰(しっくい)を使った住宅が一つの潮流になっている。体に優しい自然素材に、パッシブデザインがプラスされれば、よりナチュラルで心地いい暮らしが実現するだろう。しかし、これだけでは花粉やPM2.5といった外部から侵入する汚染物質には対処できない。
 春先、花粉によるアレルギーに悩まされる人は多い。外出時はマスクやゴーグルを身に着け、洗濯は部屋干し、アレルギー症状は薬で抑える。これで何とか暮らしていけるが、問題となるのはPM2.5などの粒子状物質だ。この小さな粒子が体内に入ると、呼吸器疾患や心疾患を引き起こす可能性もある。PM2.5は風向きなどにより分布する地域が異なるため、花粉のようには予測を立てられない。予報サイトを参考にしながら、時には外出を控えることで対処するしかないが、室内への侵入を防がなければ、健康は維持できない。窓を開けることができないのだから、自然の風を取り込めないという不便さもある。
 もう一つ、交通事故死よりも多いとされるヒートショックによる疾患も忘れてはならない。急激な温度変化によって、血圧が上昇したり下降したりして起こる健康被害で、特に冬場の入浴時に発生し、高齢者に多いのが特徴だ。ヒートショックは、脱衣所や風呂場、トイレなどを暖めて、部屋間の温度差を少なくすることで防げるが、当然暖房費はかかる。健康を守るためには仕方のないコストと考えるべきかもしれないが、経済的負担は増える一方となる。
 家族の健康がきちんと守られる「健康住宅」が理想の住まいではないか。何をもって健康とするかは意見が分かれるところだが、人の健康も結局は、地球環境によって変わるもの。ならば、環境に左右されない住まいこそ、理想の健康住宅といえるのではないか。汚染物質が入らず、ヒートショックが起こりにくい、清らかな空気こそが大切なのだ。そして、それは環境やエネルギー問題をクリアにするスマートハウスをベースに考えられるべきである。
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