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DE LA MER
海の恵みを肌にチャージ
Photo Takehiro Hiramatsu(digni)
Text Noriko Masumoto(alto)
NileScope-Beaute Vol.5
ドゥ・ラ・メール。ブランド誕生以来、その顔となっているのが「クレーム ドゥ・ラ・メール」だ。
 このクリームが誕生したのは、実は不運な事故がきっかけだった。航空宇宙物理学者であったマックス・ヒューバー博士は、実験中のアクシデントをきっかけに自らの肌を改善すべく、試行錯誤を繰り返していた。そんなある日、海辺を散歩していたときに、漁師たちが網を引いている手に海藻を巻き付けているのが目に入った。日に焼けて顔の皮膚が傷んでいる彼らの手が、思いの外きれいなことに驚き、閃ひらめいたという。
“海には奇跡を起こす力がある"と確信した彼が注目したのは、海水温の低い所にしか生息しない、ジャイアントシーケルプと呼ばれる海藻だ。1日で約60cmも育つ成長エネルギーを持つこの海藻の新芽のみを摘み取り、バイオ発酵させた。
 彼のこだわりは、これを海中に存在するときと同じような環境下に置いたこと。波の音を聞かせながら、太陽に見立てた光を当てて、あたかも光合成をさせるかのごとくエネルギーレベルを高めることを試み、この工程を3~4カ月経た後に誕生したのが、黄金の液体、「ミラクル ブロス™」。研究を始めてから12年余り、6000回にも及ぶ実験により完成したこの液体こそが、現在においても製品の核となっている。
 最近では、「肌をうるおし、ダメージを受けた肌の再生時に使われるエネルギーをチャージする」という新たな機能が解明されたというが、現研究所でも「まだまだ解明できていない秘密が多くある」と言わしめているのが、ミラクル ブロス™だ。
 そのミラクル ブロス™を配合したクリームを、まずは自分に使い、そして知人へ……と譲っていたのがたちまち評判となったのが始まりとなり、60年余り経った現在においても「クレーム ドゥ・ラ・メール」は揺るぎない存在感を放っている。
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