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YVES SAINT LAURENT
イヴ・サンローランの美学
Photo Takehiro Hiramatsu(digni)
Text Noriko Masumoto(alto)
NileScope-Beaute Vol.14
ファッションデザイナーとして一世を風靡したイヴ・サンローラン。25歳で自身のブランドを設立した後、2002年に引退するまで、多くの革命的なスタイルを提案し、「色彩の魔術師」と呼ばれた。彼は、ビューティーにおいても多くの伝説を残している。
 「私の作った服を着る女性に顔を与えたい」
 1978年に化粧品のラインを発表した時の彼の言葉だ。彼はそれらを「メーキャップ」とは呼ばずに「ボーテ(仏語で美の意)」という言葉を使用した。
 彼の作り出すボーテ ラインは、その強烈な印象を残す色彩とラグジュアリーなテクスチャーが特徴で、春夏、秋冬のコレクションのテーマと連動して、最新のトレンドを体現。
 日本においても一大ブームを巻き起こした、デビューラインの口紅、「ルージュ ピュール」のNo.19だ。鮮やかなフューシャピンクは、女性たちの唇を華やかに印象的に彩り、質感はより現代に合ったものへと進化しつつ、発売から36年経った現在においても、ブランドを象徴するカラーとなっている。
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