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阿部博幸(あべ・ひろゆき)
アベ・腫瘍内科・クリニック理事長
1964年札幌医科大学卒業。慶應義塾大学医学部付属病院にてインターン修了後、アメリカへ留学。ハーネマン医科大学にてリサーチ・フェロー、ペンシルベニア大学フィラデルフィア小児病院およびクリーブランド・クリニックにてクリニカル・フェロー修了。順天堂大学講師、日本大学助教授、スタンフォード大学客員教授、カリフォルニア大学客員教授、杏林大学客員教授を務める。現在、目白大学客員教授、トーマス・ジェファーソン大学客員教授、台北医学大学客員教授。一般社団法人国際個別化医療学会理事長、医療法人社団博心厚生会九段クリニック理事長を務める。
オーダーメードのがん治療ワクチン
アベ・腫瘍内科・クリニック

Photo Satoru Seki Text Ichiko Minatoya
がん治療は日進月歩で進化していると頭では分かっていても、なかなかそれを実感する機会は少ない。だが、アベ・腫瘍内科・クリニックの免疫治療には心底驚かされる。今やがん治療はここまで進んでいたのだ。
医学の進歩により、がんは早期発見・早期治療で、治る可能性が高い病気になりつつある。だが問題はがん治療の副作用だ。がんの標準治療とされる外科手術・放射線治療・抗がん剤治療は、がんの種類や進行状況によって決められるが、強い増殖力を持つがん細胞を死滅させるために健康な細胞にも大きなダメージを与えたり、再発を避けるために大きく人体の一部を取り除いたりするので、がんが治ったとしてもその後の人生に大きな影響を与えることも少なくない。病状の進行によっては、患者の体が治療に耐えられないということもある。
 そうした中、注目を集めているのが免疫治療だ。ごく簡単に言えば、人の体が自ら治ろうとする力、自己免疫力を上げて、がん細胞を攻撃するというもの。免疫力が上がれば、そもそも病気にかかりにくくなるし、かかったとしても自己治癒力で治せる、いわば夢のような治療法である。だが免疫機構については未知の部分が多く、世界的に研究が盛んに行われている分野でもある。免疫療法と名の付く治療は1970年代頃から始まり、現在最先端をいく免疫治療は樹状細胞ワクチンを始めとする分子標的免疫治療だ。古い理論の免疫治療には治療効果を客観視できる医学的データがなく、それゆえに、免疫治療は玉石混合と言われている。
 このような中、アベ・腫瘍内科・クリニックの免疫治療は今、世界的に注目を集めている。2011年にノーベル賞を受賞したアメリカ・ロックフェラー大学のラルフ・スタインマン教授が、体内で免疫システムを作動させる樹状細胞を発見。これに着目した、阿部博幸氏が開発した「多価樹状細胞ワクチン」(製造に関する一連の特許取得)を用いる免疫治療は、医学的理論と臨床データなど、客観視できる根拠に基づいて行われる免疫治療だ。
「分かりやすく言うと、樹状細胞はがん抗原(がんの目印)を取り込むと、そのがん細胞の目印を細胞表面に提示して、体の異物を叩く実行部隊であるキラーT細胞に『あのがん細胞をやっつけろ』と指令を出します。すると、キラーT細胞は同じ目印を持つがん細胞を攻撃するのです。これがワクチンの仕組みです」
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