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変化する森で遊ぼう
星野リゾート
Photo Satoru Seki Text Michiyo Tsubota
仕事でもアウトドア用ウエアを着こなす星野佳路氏。「今、私が考えているのは、日本の森で、快適に滞在できるラグジュアリーなキャンプの仕組みです」
人が手をかけてこそ守られるのが森。眺めるだけではなくて、利用してこそ森の価値が高まる。日本各地で運営するリゾートや宿において、その地の自然と共生し文化と融和することを運営方針の要としているのが、星野リゾート。自身も自然を愛し、スキー愛好家でもある星野リゾート社長・星野佳路氏に、星野リゾートにおける「森との共生」のビジョンとその実際について伺った。
変化こそが日本の森の魅力
「私は、軽井沢に生まれ育ったので、子供の頃から一年中遊び場は森の中でした。森が特別な場所という感覚がないままにずっと育ってきて、森を意識したのは東京に来た後。大学から久しぶりに実家に帰ったときに『ああ、自分の生まれ育った場所は美しい森の中だったんだ』と初めて認識しましたね」
 幼い頃から森の近くに暮らし、森に親しんできた星野氏。しかし、リゾートや宅地の開発などで、日本の森はどんどん減少しているのだろうか。
「日本の森が減っているという感覚は、あまりないですね。他国に比べても、国土全体に対する国有林比率というのは高い方と言われています。ただ、環境負荷について考慮した上での森の利用の仕方はあまりうまくないとは思っています。
 例えば、ヨセミテ国立公園内に立つ『アワニーホテル』やイエローストーン国立公園内の『オールド フェイスフル イン』など、世界最高水準の宿泊とサービスと食事を提供するホテルが、アメリカでは国立公園のど真ん中に位置していますよね。リゾート先進国だな、と思います。日本にも素晴らしい国立公園があるのに、その森の中で滞在させることを考えないと、と思います」


軽井沢のテーマはエコロジー
 自然との共生を大きなテーマとする星野リゾートでは、環境への取り組みも積極的に実践され、年々、大きな実績を残している。その拠点となるのが、「星のや 軽井沢」を始めとする施設が緑の中に点在する軽井沢の星野エリアだ。
「森を保全することで、お客様に喜んでいただけるだけではなくて、そこに携わる人間の生活を支え、同時に森の管理費を出していけるサイクルを作るという目的のために、エコツーリズムの専門家集団ピッキオを立ち上げました。
 また、地熱や温泉熱、さらに敷地内の水力発電をうまく使って給湯や暖房に利用し、灯油の購入をゼロにしました。ゴミの処理についても29分別にすることで、ホテル業界では初めてゼロエミッションを2年前に達成できています。星野エリアのテーマというのは、ずっとエコロジーなんですね。それが、過去の歴史からきている自然な流れであることが、今のお客様にも受けている理由だと思います」
 星野氏の目には、日本の森は限りなく大きく豊富な観光資源と映っている。これから日本の森は、どのように変わるべきなのだろう。
「豊かな日本の森を、環境負荷をかけずにいかに利用して、訪れる人に楽しんでいただけるか。それは、今の私の研究課題でもありますし、これからどんどん注目されるべき視点だと思いますね」

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星野佳路
ほしの・よしはる 星野リゾート 代表取締役社長
1960年長野県軽井沢町生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、米国コーネル大学ホテル経営大学院修士課程修了。1995年、星野リゾート社長に就任。“リゾート運営の達人"をビジョンに、リゾート運営に特化したビジネスモデルを構築し、数々の宿やリゾートの経営再建事例に携わる。現在、全国で32のリゾートや温泉旅館を運営し、海外案件も手がける。日本の観光産業に変化をもたらす星野リゾートのマネジメント戦略は各界から注目されている。
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