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(右)600メートルにわたって連なる鉄道高架橋下には45店舗が入る。かつて場末だった通りは今や流行のショッピングストリートだ。
Im Viadukt !
高架橋の街
Photo & Text Shun Kambe
今、チューリヒで最も熱いエリア、西地区――通称ヴィアドゥクト(高架橋地区)。
過去と現在、光と影、さまざまな歴史を刻んできたエリアが都市再開発によって生まれ変わりつつある。新たな胎動が今始まる。

荒廃から地域再生へ 
社会実験としての再開発

「今、チューリヒで最も熱いエリアは?」と尋ねられて、即座に「西地区」と返答できる人間は相当な情報通だろう。チューリヒ市民でさえ、そのほとんどが足を運んだことのないエリアがこの西地区。鉄道高架とリマト川が四方を囲む、通称VIADUKT――ヴィアドゥクト(高架橋)と呼ばれる地区だ。その名が示す通り、幾層にも架けられた鉄道の高架橋が頭上を横切る、典型的な産業地区然とした風景がそこには広がる。街の象徴とも言うべき鉄道橋が建設されたのは1891年から1894年にかけてのこと。鉄道と水運が産業インフラとしての大動脈だった時代の遺構とも言える。
 1960年代まではスイス最大の重工業地帯であったこの地区も、戦後のモータリゼーションと産業構造の変化によって斜陽化し、以降、都市機能からはなかば放擲されたも同様な存在であった。1990年代から約20 年間の構想を経て、ヴィアドゥクト地区の再開発計画は、2010年にその第一次計画が竣工した。廃線となった鉄道高架を産業遺産として活用した街づくりがその骨子だ。レールを撤去した高架上は約600メートルの遊歩道として生まれ変わり、52のアーチが連なる高架下の空間には45店舗が入る複合商業施設が誕生した。その名も「IM VIADUKT――ヴィアドゥクトへ」。施設の玄関口となるのが、市電の電停に隣接し高架橋の始まる目抜き通りとの交差地点。生鮮食料品を中心とした常設市場が訪問者を出迎える。そしてしゃれたカフェやレストラン、ブティックが高架に沿って軒を連ねる。新し物好きが集まり始め、従来とは異なる大衆文化の発信源として機能し始める……という、再開発計画時の青写真は、竣工から2年を経て順風満帆でその実態を伴い始めた。
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