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日本企業も続々進出。世界遺産の街「アーメダバード」
もうひとつ、今ホットなインドの都市といえば、北西端に位置するグジャラート州の主要都市・アーメダバード(アフマダーバード)ではないだろうか。
 ナレンドラ・モディ首相の出身地でもあるグジャラート州は乾燥地帯で農業に適さず、貧しい州だった。しかし、モディ首相が州知事になり、インフラ整備に尽力。首都デリーと商都ムンバイの中間に位置するという地理条件もプラスに働き、著しい勢いで、工業州として発展、スズキ、日立、ロート製薬といった日系企業も続々と進出するようになる。スズキはこの地に第3工場を設けた。2017年には、ジェトロもアーメダバードに事務所を開設。日本企業にとっても、今注目の都市のひとつだ。
 観光よりも、ビジネス的なイメージが漂うが見るべきもの多い。2017年7月には、アーメダバードの建築物群がインドで初めてユネスコの世界文化遺産(都市)に認定された。また、世界で最も有名なインド人、マハトマ・ガンディーの生誕地でもあり、彼が独立運動を始めた地でもある。ガンジーがかつて活動の拠点とし、住んだこともある場所は、現在は「ガンジー美術館」となっている。ガンジーが使っていた居室が当時のままのかたちで残され、ガンジーの活動に書簡や原稿を見ることもできる。
 なお、グジャラート州は、インド唯一の禁酒州。「酒は人々を堕落させ犯罪を生む」と語ったガンジーの言葉を受け、禁酒法が適用されている。外国人はリカー・パーミットという許可を取れば制限付きで酒類を購入できるが、公共の場所での飲酒は禁じられている。
 アーメダバードから、約90㎞離れたところには、小カッチ湿原と呼ばれる塩の大地がある。塩の大地をジープで走るサファリでは、フラミンコや、この地方にのみ生息しているアジアノロバ、また、インドのビールのブランドにもなっているキングフィッシャー(カワセミ)などに出会えるかもしれない。また、市内から約1時間の圏内には、複数のゴルフ場もある。
(上)小カッチ湿原では、絶滅が危惧されるアジアノロバをはじめ、フラミンゴやペリカンなどが暮らしている。(下)色とりどりのサリーを身にまとうインドの女性たち。南インドの女性は、とりわけ鮮やかな色合いを好むそうだ。

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