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佳水園の中心となる白砂の中庭は、京都の醍醐寺三宝院の庭を模して、村野氏により造られた。小川白楊氏作庭の佳水園庭園の滝の流れを盃に注ぐお酒に見立てている。
新旧の融合が生む心地よさ
Text Asuka Kobata
ウェスティン都ホテル京都の別館「佳水園」がリニューアル
三方を山に囲まれた古いにしえの都・京都。その東方に位置する東山連峰の一つ、華頂山の裾野に、美しい自然に溶け込むように立つのが「ウェスティン都ホテル京都」だ。1890年の創業から日本を代表するラグジュアリーホテルとして多くの賓客を迎え、政治や外交の場としても重要な役割を果たしてきた。そんな同ホテルが創業130年を迎えた今年、大規模なリニューアルを実施、伝統を受け継ぎながらもさらなる進化を遂げた。2019年11月には先行して新しく生まれ変わった客室とレストランをオープン。そして今年7月、数寄屋風別館「佳水園」もリニューアルオープンに至った。
 1959年に造られた佳水園は、本館と同様に日本のモダニズム建築の開拓者と言える建築家・村野藤吾氏により設計され、近代数寄屋の傑作とも称される。高低差のある自然の地形を生かしながら中庭を囲むようにいくつかの棟が配され、銅板葺ぶきの薄い屋根が優美な外観をかたちづくっている。
 今回のリニューアルでは、渡り廊下やロビーといったパブリックスペースは当時のデインを継承する一方、客室は2室を1室に統合して面積を広げ、ベッドルームとリビングを分けることでゆったりと滞在できる空間を実現した。またイス座に慣れた現代のゲストがくつろげるローソファやベッドを配置した部屋もある。地窓にはスチール棒で編んだ繊細な意匠を施し、七宝編みのナイトランプや、三次元和紙でリデザインした村野氏デザインの照明を配するなど、細部にまでこだわっている。現在のライフスタイルと調和させ、かつ最新の建築技術や素材を取り入れながらも、既存の雰囲気を損なわない快適な空間をかなえた。
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