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栗野宏文(くりの・ひろふみ)
ユナイテッドアローズ上級顧問クリエイティブアドバイザー
1953年生まれ。和光大学人文学部芸術学科卒業後、77年にファッション業界へ。鈴屋、BEAMSを経て89年にユナイテッドアローズ設立に参画し、常務取締役に就任。2000年よりクリエイティブディレクターを兼務。同社取締役を退いた2008年からは、上級顧問クリエイティブアドバイザーとしてディレクションを発信する傍ら、政治・経済・音楽・映画・アートから国内外情勢を投影した時代の潮流を捉えるマーケッターとして、またそこからファッションを読むファッションジャーナリストとして数々の寄稿・講演を行う。
裏切り続ける遊び
――栗野ワールド
Photo TONY TANIUCHI Text Junko Chiba
「時代の気分」を発信する洋服屋。
ユナイテッドアローズのクリエイティブアドバイザー、栗野宏文氏は、常に時代の潮流を捉えてファッションに投影させてきた。その感性はどのようにして醸成されてきたのか。音楽、アート、哲学―「栗野ワールド」を形成する因子に触れてみたい。
例えば、ブライアン・フェリー。イギリスのロックグループ、ロキシー・ミュージックのボーカルとして知られる彼は1970年代半ば、ロックの一般的イメージからすると「ありえない」タキシード姿でライブに臨んだ。そのファッションに度胆を抜かれながら「“ロックな自分"と距離を置き、対象化して楽しんでいる」ような面白さを見いだした栗野氏は、「自分の中にも同じものが沈殿している」と言う。
 どういうことなのか。ロックを入り口に、独自の世界観を奏でる「栗野ワールド」を探訪したい。

自分と遊ぶ
 「別の何者かになってみる。自分の洋服との付き合い方には一つ、そういうブライアン・フェリー的アプローチがあるかなと思うんです。それは、好きな服を着るという初期衝動だけではなく、もっとプレイフルに自分と遊ぶ感覚ですね」
 なるほど……氏のファッションに目を移し、「今日の栗野さんは何者ですか?」と尋ねた。即、「取材を受けている自分です」という答えが返ってきた。思わず笑ってしまったが、話はここで終わらない。「アンド……」と笑いを制してこう続けた。
 「今年の秋着たいものと、うまくバランスを取っています。あと、単純に紺色が好き。紺色は子どものころから親に着せられていたことがあって、一度否定したんです。でも、そもそも自分は紺が好きなんだし、男の子は紺が似合うんだしと、また紺が好きになってしまった。
 お茶やお花などの技芸の世界に『守しゅ破は離り』って言葉がありますね?なじんで破って離れる、そのプロセスを経て、自分だけの自由な『型』に到達するという。ファッションもそんな感じかな。自分らしさからもう一歩突っ込んで、わざと自分を裏切り続ける遊びなんかをすると、より面白くなると思いますね」
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