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関口陽介 せきぐち・ようすけ
1980年、群馬県生まれ。明治大学卒業後スイス及びフランスに渡り、時計師になるべく独学。苦労の末、2008年、ラ ジュー ペレ入社。11年よりクリストフ・クラーレに移り、超複雑機構のモデル製作に従事。古い時計を愛し、この日は自身が修復した19世紀の時計師ユール・ヤーゲンセンの懐中時計を腕時計にコンバートしたモデルを着用。
“独学”の末にたどり着いた複雑機構の極み
noblestyling

Photo TONY TANIUCHI Text Yasushi Matsuami
“天性の”という修飾語とともに語りたくなる才能を持った人物に遭遇することがある。
現在、クリストフ・クラーレに籍を置く関口陽介氏は、まさに“天性の”時計師と言うべき存在だ。「以前から独学でしたし、今も独学です」と笑う関口氏の、異色の経歴や苦難の道のり、また時計に対する哲学に触れながら、彼が手掛けた超複雑モデルの魅力に迫る。
クリストフ・クラーレと言えば、超複雑ムーブメントのサプライヤーとしてウオッチシーンにその名をとどろかせてきた。2009年から創業者で現社長のクリストフ・クラーレ氏自身の名を冠したブランドをスタートさせ、複数の複雑機構を組み合わせた独創性の高いモデルを発表し、ますます評価を高めている。
 2013年のバーゼルでは、「カンタロス」が登場。シングルプッシュ式のクロノグラフで、針飛びリスクの少ない垂直クラッチ式。またボタン操作の際には、ハンマーがゴングを鳴動させるソヌリ機構が作動し、チャイム音を響かせる。さらに特筆すべきは、コンスタントフォース機構も搭載している点。香箱からの動力を、1秒ごとに巻いてはほどける特殊なひげぜんまいを介してテンプに伝えることで、トルクを一定に保ち、精度を安定させる。伝統的な複雑機構ながら、クリストフ・クラーレならではの独自の技術が導入されていることも見逃せない。
 この580以上もの部品から成る精緻を極めたモデルの製作に当たっている一人が、日本人時計師、関口陽介氏である。
「クリストフ・クラーレの時計は、どう組み立てたらちゃんと動くのか、最初は途方に暮れるようなモデルばかりです。しかし、時計師同士が自分の経験から教え合ったり、自身も研究を深めていくような雰囲気が社内にある。量産品のファクトリーとは違うやりがいがあります」
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