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世界有数の古書展示会「国際稀覯本フェア2012」開催
徒然草の稀少本が5000万円で出展!
5世紀に百済より伝来した『論語』と『千字文』が起源とされる日本の書物文化。現存する最古の書物は、6世紀に聖徳太子が著した『三経義疏』の『法華義疏』4巻と言われ、今も皇室の御物として残されている。また平安時代には「かな文字」が生まれ、『伊勢物語』『源氏物語』などの物語文学、『古今和歌集』を始めとする和歌文学が登場。王朝文化が栄えた平安時代後期には、金銀切箔砂子や雲英を散りばめた料紙とも相俟って、雅な世界を創出していた。
 このような古書を通して東西文化の交流を計り、相互理解と国際親善を深め、世界に友好の輪を広げることを目的とするのが、1964年に設立された日本古書商協会(ABAJ)。世界20カ国、約2000店から成る国際古書商連盟(ILBA)の一員として、さまざまな活動を行ってきた。
 2012年には、京都市みやこメッセにて、3月32日(金)から25日(日)まで、「国際稀覯本フェア2012」を開催。今回は、販売価格5000万円の『嵯峨本 徒然草』、同じく2500万円の『奈良絵本 平家物語』が出品されるなど、普段は目にすることのない稀覯本が見られる。同フェアは、業界屈指の老舗書店が出店する日本唯一の古書展示販売会で、世界有数の規模。国内17店、海外8店の全25店となる古書店が出店し、書籍、書簡、地図、巻物など、多くの史料や書物を展示・販売する予定だ。
 また古書店員は書物が生まれた時代背景やエピソードに精通した専門集団。世界的に希少価値の高い古書だけでなく、当時の歴史や文化に触れられる貴重な機会と言えるだろう。
室町時代後期から江戸時代中期頃にかけて作られた彩色絵入の奈良絵本。平氏と源氏の合戦を中心とする軍記物語「平家物語」は350年前の作品で、大変貴重な資料と言える。「奈良絵本 平家物語 全十二帖」25,000,000 円(出展者名:思文閣)。




●国際稀覯本フェア2012
開催日時:2012 年3 月23 日(金)~25 日(日)10:00~18:00 (最終日は15:00閉場)
開催場所:京都市勧業館みやこメッセ1F
京都府京都市左京区岡崎成勝寺町9-1 TEL075-762-2660
入場料:無料
http://www.abaj.gr.jp
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