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1. 木に着生するカタヒバ。ほかにマメヅタ、アオガネシダも木に。
2. ボタンヅル。名は葉の様子がボタンに似ていて、つる性であることに由来。
3. 岩に数種類ものコケ類が植生している。同じ種類のコケに見えるが実は違う。
4. 樹齢100年くらいの梅に着生しているクモラン。人の目の高さにあるのは珍しい。
5. 南方系の常緑広葉樹のミサオノキ。名は常緑で操が固いことに由来。
6. イチイガシとイスノキが上へ上へと一緒に大きくなり、約30mの高木に。
7. 落葉つる性のシマサルナシの実はキウイそのもの。宮崎県の沿岸部に多い。
8. 照葉樹林の代表樹・タブノキ。この巨木は樹齢350~400年だという。
9. その名の通り岩に生えているイワタバコ。美しいピンクの花を咲かせる。
極相の森に分け入る
「対象地域は1万haで、内自然林は3500ha。その原生林の保護と、何らかの形で人の手が入っている人工林を自然林に復元する予定です。後者は植林されたスギやヒノキを少しずつ間伐し、林内に光を多く入れることで照葉樹を自然発生させる方法で、実験を重ねながらの100年計画ですね。また経済的自立の部分では、有機農業や大吊橋を中心とする観光事業、地下水を利用しての工場誘致、スポーツ合宿の誘致などを行い、増収を図っています。産学官と住民が一丸となって取り組んでるんですよ」
 綾町は今、自然共生社会を持続的につくるモデル都市として、国内外から大きな注目を集めているのだ。
 いよいよクライマックス。極相の森に分け入った。樹齢数百年のイチイガシやタブノキ、コジイなどの巨木がうっそうと生い茂る森は、まるで原始の世界だ。「道がなくても歩けること、爽やかなことが極相の森の特徴です」とは河野氏の弁。光の量によって植物がすみ分けている様、岩を抱きながら、他の木をのみ込みながら成長する木々のたくましさ、イチイガシとイスノキが高さを競い合うように伸びる姿、林間を駆け抜ける鹿、雨で増水した渓流の水しぶき……さまざまな森の営みを目の当たりにし、何度驚嘆の声をあげたか分からない。
 最後に、“トロッコ時代"の参道を通って、川中神社を参拝した。「巨木林の中にモミが点々と残っているのは自然林の本当の姿」だそうだ。綾の洗礼――照葉樹林とともに生きる人間の原点に返る思いがした。
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