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3代目・纐纈公夫(こうけつきみお) 氏は本のページを無造作に繰りながら、楽しそうに語る。見ている方がハラハラするが、「和紙は江戸期に漉き(すき)の技術が発達して、とても丈夫だから、軽く千年は持つ」とか。
 日本が他国より文字文化の継承に優れているのは、この和紙によるところが大きいようだ。
 大屋書房はまた、妖怪に関する和本、浮世絵、資料で異彩を放つ。こちらは4代目・纐纈くり氏が手掛ける。「敷居が高いと言われる古本屋に、どうしたら若い人が来てくれるかな」と考え、妖怪に行き着いたという。自ら妖怪の本だけを集めたカタログの制作に取り組み、2冊を合わせて15年がかりで完成させた。「ここを入り口に古い和本への興味を広げて欲しい」と、くり氏は言う。纐纈父娘はなかなかの名コンビである。

●大屋書房
東京都千代田区神田神保町1-1 TEL03-3291-0062
営業時間10:00~18:00 日曜、祝日定休
www.ohya-shobo.com
(左上)積み上げられた和本の山に、現代につながる江戸時代の英智が詰まる。「お客様に教え、教えられながら」集積した文化の粋を感じる。
(右上)全20 冊の『江戸名所図会』(画・長谷川雪旦、著・斎藤長秋)。「地図を見るのは時空を超える楽しさがある」と言う公夫氏は地誌が得意。
(左下)近年、くり氏の発案で収集を始めた妖怪関連書籍。彼女が手に取った写真の本は、1990(明治23)年に刊行された『暁斎百鬼画談』だ。
(右下)創業133年。「どうしても欲しいと落札した本が、祖父の売ったものだった、なんてこともよくある」とくり氏。古書店に歴史あり!
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