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2017年の9月に開催された第11回全国和牛能力共進会の第7区「肉牛の部」で1位を獲得した、智頭町の畜産農家、岸本真広さん。2代目である岸本さんが中心になって、両親も現役で一緒に働いている。
「肉質のよい牛を育てるには、もちろん血統も大事ですが、育て方によって肉質や脂の質は変わってきます。とにかくよく食べて、よく寝てもらうことが一番です。牛舎の近くにある休耕田で牧草を自家栽培し、毎日新鮮な草を牛に与えています。それに智頭町は山間部で四季の変化があり、空気が澄んでいるうえ、すぐ近くに清流の千代川が流れています。生き物が暮らす環境としては最高ですよね。飲み水は井戸水なのですが、年間を通して水温が一定なので、暑い夏は冷たく、寒い冬には温かく感じる水を与えられます。寝床には、廃材として譲ってもらった杉の木のおがくずを使っています。香りがいいのでアロマ効果もあるかなあって勝手に想像しています。こうした智頭町というよい環境の中で、うちの牛たちはストレスなく、すくすくと育っていると思っています」
 さらに特徴的なのが、牛舎のスタイルだ。1歳くらいまでの牛は、牛舎内を自由に回遊できるようになっていて、外で日光浴ができる仕組み。岸本さんを訪ねた日は、ちょうど小春日和で、外に出て日光浴をする牛がたくさんいた。のんびりゆったり、どの牛もおだやかに太陽の光を楽しんでいるようだった。父親の代から45年間、繁殖も手掛ける岸本さんに、牛の出産時の苦労を聞いた。
 「ずっと繁殖もやっているので、母牛も常に“ベテラン牛"が多いんです。だから私たちは見守る程度で、あとは母牛に任せて大丈夫。もう生まれるなあとお産用の牛舎に連れて行った後、私が隣の牛舎で仕事をしてたら、生まれたということもしょっちゅうです。とっても楽ですね」
 と笑って話してくれた。愛情たっぷりに、おいしい水を飲んで、日光浴をしながら、ほぼストレスなく育つ牛たちは、それだけでも健康的で最高級の肉質になりそうである。
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