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梨、風が吹く丘の上で
広岡の丘陵地は、風通しが抜群であり、標高が高く昼夜の寒暖差があるのも、果樹にとっては最適だ。水分と酸味、甘みのバランスがいいおいしい梨が育つ。広岡農場の漆原泰雄さん(左)、生産者を紹介してくれた「惣和会」の料理人たち(左から、米子市の割烹「きさら」の料理長の武部貴紘さん、鳥取市内で鰻・郷恩料理「梅乃井」を営む「惣和会」会長の宮﨑博士さん、四季彩「かしも」の店主である樫本智史さん、日本料理「chikuma」の吉村規嗣さん)、神田さん(右)。
 鳥取市の中心部から南へ約6㎞に位置し、海抜90mの丘陵地にある広岡は、全国の二十世紀梨の生産量の約半分を占める鳥取県の中でも、梨の名産地として知られている。この地ならではの肥沃な赤土に、日本海から吹く風、日当たりがよく、水はけのいい傾斜地と、梨がおいしく育つ環境がそろう。この地で約50年、梨や桃、イチジクなどの果物を露地栽培するのが広岡農場だ。梨は8月の夏さやかに始まり、秀しゅう玉ぎょく、秋栄(あきばえ)、新甘泉(しんかんせん)、二十世紀、あきづき、新興(しんこう)、王秋(ぎょくしゅう)と1月下旬まで常に実る。
 「どの果物も木に実をつけた状態で自然完熟させています。おいしく育てた果物を最適な時間に収穫するようにしていて、梨なら朝の5時から9時の間だけとり、その日の午後には各地へ発送しています」と話す、広岡農場の漆原泰雄(うるしばらやすお)さん。梨は安定
した大きさや味の果実がとれるようになるまでに、15年もかかるという。老木から接ぎ木して若木を育てながら、25年をめどにうまく世代交代させていく。圃場の整理のために刈った雑草は、堆肥化し有機肥料として土作りに活用している。
 さらに水はけのよい傾斜地では、主にイチジクを栽培する。「この白イチジクのバナーネは、自分用に植えてるんです(笑)。イチジクは、新しい枝にはすべて結実するので、前年の枝を枝元から切り戻しておけば、一葉に必ず実が一つなります」とうれしそうな漆原さん。イチジクが好物の神田さんも、興味津々でまだ堅いバナーネの実をもいでいた。

●広岡農場 TEL0857-53-5308
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