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(左)1957年、自社畑がまだ珍しい時代に購入したノーヴァレ農園。コルヴィーナ・ヴェロネーゼとロンディネッラの2品種がアマローネに使われる。(右)竹製すのこに並べられたブドウは風通しの良い屋根裏部屋で約4カ月もの間、陰干しされる。
媚びないアマローネ
Text Asuka Kobata
イタリアが誇る最高級赤ワイン、アマローネ。1857年創業の歴史あるカンティーナ(ワイナリー)、ベルターニは、一切の妥協を許すことなくその規範となる伝統的手法を守り続けている。自社畑で栽培する葡萄そのものや陰干し方法、長期間の熟成など、すべてが融合することで、同社でしか生み出し得ない至高の一本が完成される。
 あでやかな重厚感、複雑で奥深い香り、甘みのなかに苦みを感じる独特の味わい……。イタリアの赤ワイン、アマローネは、葡萄を陰干しして発酵させる伝統的手法で造る希少な最高級ワインだ。長い歴史のなかでいくつかのカンティーナがオリジナリティーの高いアマローネを生み出してきたが、そのなかで決して流行に左右されず古来のスタイルを守り続けているカンティーナがある。同国の北東部、ヴェネト州ヴェローナを拠点とするベルターニだ。
 同社を創業したのはジョヴァン・バッティスタとガエターノのベルターニ兄弟。二人は1850年から約7年間フランスに亡命し、当時最先端のワイン造りを学んだ。その後、故郷であるヴェローナに戻った二人は間もなく自分たちでワイン造りを開始し、1857年にベルターニを創業。1860年にリリースした「セッコ・ベルターニ」が当時画期的な辛口赤ワインとして注目を集め、品質の高いイタリアワインの代表として地位を確立した。
 ベルターニは創業後早い段階で地区ごとに異なる特徴を持つヴェローナの土地に着目し、葡萄畑を開墾してきた。現在では四つの地区に自社畑を持ち、土地の個性にこだわりながらすべてのワインに自社の葡萄を使用。2012年からは醸造責任者にワイナリーのマネジメント経験が豊富なアンドレア・ロナルディ氏を迎え、伝統を生かした唯一無二のワイン造りを展開している。

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