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京履物「ない藤」のモノ作りに東京で出会う
130年の仕事を通して、「ワビ-モノ」を考える展示会
きもの好きなら誰もが憧れる、履物専門店「ない藤」。創業明治8年以来、“その人にあったものしか造らない"を信念として、130年を超える伝統を守り続けてきた、格調高い名舗である。このたび、「ない藤」の先代から引き継ぐ歴史を、あらためて表現する展示会が、8月20日(土)~25日(木)の6日間、表参道で開催される。
「ない藤」の履物は、ひとつひとつが「お誂え」で製作される一点もの。台と緒から構成される和装履物の作りは実にシンプルだが、骨格や肉付き、用途や立場などに応じた取り合わせを見立て、履く人の身体に呼吸をぴたりと合わせて緒を「建てる」。こうして完成した履物は、優れた美術工芸作品を思わせる端整な姿をしており、吸い付くような履き心地は、「足裏を酔わせる」と絶賛されるほどだ。
手間も時間もかかるお誂えだが、この伝統的なシステムこそが、最上級の使用感と必然性のあるデザインを兼ね備えた、用の美を体現するのである。いま改めて暮らしが見直され、日常に潜む美へ注目が集まる中、モノづくりの意味が再度問い直されている。本展は、「ない藤」のほか、漆塗の藤井収氏、伊賀焼きの谷本洋氏、3者による合同展示会。日本が誇るモノづくりの精神を、ぜひ体感してほしい。
「ない藤」の履物は、ひとつひとつが「お誂え」で製作される一点もの。台と緒から構成される和装履物の作りは実にシンプルだが、骨格や肉付き、用途や立場などに応じた取り合わせを見立て、履く人の身体に呼吸をぴたりと合わせて緒を「建てる」。こうして完成した履物は、優れた美術工芸作品を思わせる端整な姿をしており、吸い付くような履き心地は、「足裏を酔わせる」と絶賛されるほどだ。
手間も時間もかかるお誂えだが、この伝統的なシステムこそが、最上級の使用感と必然性のあるデザインを兼ね備えた、用の美を体現するのである。いま改めて暮らしが見直され、日常に潜む美へ注目が集まる中、モノづくりの意味が再度問い直されている。本展は、「ない藤」のほか、漆塗の藤井収氏、伊賀焼きの谷本洋氏、3者による合同展示会。日本が誇るモノづくりの精神を、ぜひ体感してほしい。




●ない藤展示会「ワビ-モノ」
会期:8月20日(土)~8月25日(木)
11:00~19:00(最終日は16:00まで)
会場:ギャラリーRin 東京都港区北青山3-6-26
ない藤 TEL075-541-7110 http://gion-naitou.com/
会期:8月20日(土)~8月25日(木)
11:00~19:00(最終日は16:00まで)
会場:ギャラリーRin 東京都港区北青山3-6-26
ない藤 TEL075-541-7110 http://gion-naitou.com/
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