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リヤドロのベアをキャンバスに有田焼の多様性を表現できるよう、各窯元が得意とする絵付けを施している。
(左から)Arita Bear(源右衛門窯)81,000円、Arita Bear(伝作窯)72,360円、Arita Bear(アリタポーセリンラボ)62,640円
LLADRÓ×ARITA COLLECTION
Photo Satoru Seki Text Rie Nakajima
スペインのリヤドロと創業400周年の有田焼がコラボレーション
2016年、日本初の磁器として誕生してから400年を迎えた「有田焼」。そして、一昨年、日本との交流が400周年を迎えたスペインを代表するラグジュアリー・ポーセリンアートブランド「リヤドロ」。この二つが史上初めてコラボレートしたのが、“LLADRÓ×ARITA COLLECTION”だ。リヤドロは、スペインのリヤドロファミリーが磁器による無限の造形美を追求し、それに適した素材を世界中から集めて発展したブランドである。一方、磁器に最適な希有なる自然素材が地元にあり、卓越した上絵の技術を発展させてきたのが有田焼だ。世界を代表する磁器の造形と絵付技術。“LLADRÓ×ARITA COLLECTION”では、リヤドロが造形技術を生かしたモチーフを提供し、それに有田焼の染付け、絵付け技術を駆使して上絵を施すという、それぞれの得意分野を担ったわけだ。こうして完成したのが、ベアのオブジェや日本酒のためのSake cups(お猪口)、ワイングラス、シャンパングラスなどの食器から、インテリアのアクセントとなるランプシェードなど幅広い作品。その多くが1点ものの限定作品として展示販売される。
 有田焼の原料は陶石と呼ばれる石。最大の特徴は、他の土を配合せずに単独の陶石だけで磁器が造れるということだ。削り出した陶石を使って形を作り、一度素焼きをしてからでないと、染付けや上付け、絵付けができなかった。そのため、世界一ともいえる、絵付技術が発達した。ちなみに、有田町の泉山で陶石が発見されたのが1616年。400年前から採石が始まり、大正時代までには泉山のほとんどが掘り尽くされ、以降は熊本県天草の陶石を用いている。実はこうした陶石は、世界的に見ても泉山と天草のみだそう。貴重な自然素材なのである。
 一方、リヤドロの創業者は、磁器での造形美を目指した。それを実現するには、堅い陶石が必要になる。とにかくしっかりと“造形”できる陶石を取り寄せ、それに向く配合を見つけ出した。リヤドロでは、まず粘土で原型となる彫刻を造形して、それをいくつかのパーツに分けて石膏で固め、鋳型を作る。その鋳型に磁器のもととなる陶土を流し込み乾燥させ、できたパーツを接着し組み立てる。このような工程を経て、動物ならば動き出しそうなリアルな造形美を実現しているのである。
 つまり、同じ磁器の“窯元”であっても、それぞれの哲学や風土から使用する土が異なり、発達した技術が違った。今回は、彫刻的造形技術に定評のあるリヤドロと、美しく多様な絵付け技法を持つ有田のコラボレーションなのである。

リヤドロ展2016~The Story of LLADRÓ
日時:11月16日(水)~21日(月)10:30~19:30(最終日は18:00まで)
会場:日本橋三越本店 新館7階 催物会場
問い合わせ 日本橋三越本店 本館5階 リヤドロ TEL03-3274-8938
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