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PROFILE:
Pierre-Andre Finazzi
ピエール‐アンドレ・フィナツィ
スイスのラ・ショー・ド・フォン生まれ。生地の美術大学で宝石学を習得。1977年に宝飾・時計デザイナーとなり、2000年よりウオルサムのデザインを手がけ、その功績により同社のプロダクトマネージャーに就く。2008年には名ブランド「エリコット」を再興、現在に至る。


Photo TONY(P1、P4)
Text Fumitoshi Shimura
WALTHAM プロダクトマネージャー 兼
ELLICOTT CEO
Pierre-Andre Finazzi
ピエール‐アンドレ・フィナツィ
特定ブランドの意匠を担い、空漠からプロダクトの全容を描出する時計デザイナーは画家や彫刻家と同等の統覚を備える。しかし、衆目に触れる芸術家と異なり、主役となる製品の陰に隠れた寡黙な存在だ。そんな時計デザインの世界で重鎮と目されるピエール‐アンドレ・フィナツィ氏が来日した。有名時計ブランドの依頼を数多く手がけてきた彼は独自のデザイン論をこう語る。「時計の創作はブランドの歴史や技術を子細に熟考し、その過程で脳裏に起爆した発想からアイデンティティーとなる意匠を捉え、CGでは表徴できない極めて繊細なニュアンスのある全体像を現在も肉筆で描いています。それが平面から抜け出して立体のプロポーションを得るとき、ブランドの独創性として優美にボリュームアップされるのです」。まるで昔から分かっていたかのように筆先から流れ出すそのクリエイティビティはマジックというべきタッチだ。まさに老巧な時計デザイナーである。
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